こんにちは!GINJIです。
今回は、先日の台北「Commander D.」の件について、イベントを運営する立場から少し考えてみようと思います。
すでにご存じの方も多いと思いますが、経緯をまとめてくださっている記事があるので、まずはこちらを。
https://note.com/poch_ang/n/nd7130feed29e?sub_rt=share_b
(参照元:かしわ|台湾人彼との台北暮らし 様)
リンク先の記事には筆者の方の考察が含まれています。また、ここから書くことも、公開されている情報をもとにした私自身の考えです。その点を踏まえて読んで頂ければと思います。
記事やSNS、報道などから整理すると、
・妨害風化の疑いで警察の捜索が入り、責任者が送致され、来店客らも事情を聴かれた。
・警察は捜索令状に基づく捜査と説明しているが、違法行為が確定したわけではない。
一方で、
・令状の提示やスマホの使用制限、しゃがむよう指示されたことなど、捜索時の対応について疑問や抗議が出ている。
・障害のある方に対する差別的な言動も問題になり、警察は一部の不適切な言動を認め、処分を発表した。
・LGBTQ+団体などが、捜索の手続きや対応について調査を求めている。
大きく分けると、
①店側の行為に法的な問題があったのか。
②警察の対応は適切だったのか。
この二つが問われている件だと、私は捉えています。
ここからは私自身の考えですが、イベントを運営する側として、この二つは分けて考える必要があると思っています。
まず主催者は、開催する場所の法令を確認して、会場でできること、できないことを明確にし、参加者の皆様に伝える必要があります。
それは参加者だけでなく、一緒に動いてくれているスタッフ、会場を貸してくださる方、そして、この界隈の遊べる場所を守っていくためでもあります。
正直、よく言われるんですよね。
「deepspotってソフトだよね」
「全然ハード向けじゃないよね」
「そんなこともできないんだ!」
って。
もっとハードなことをしたい気持ちは分かります。
私もハード好きなので。笑
ただ、内容や見せ方、会場の条件によっては、法令に抵触するリスクがあるんです。
ハードかソフトかという好みだけで、会場でできることを決められるわけではありません。
ただ、私たち運営が「これは大丈夫」と考えていても、それだけで適法になるわけではありません。争いになった場合、最終的に判断するのは司法です。
deepspotの内容についても、「絶対に違法性がない」と私が保証できるものではありません。
だからこそ、できる限りリスクを減らすために、内容やルールを確認し、必要に応じて見直していく。その責任が運営にはあると思っています。
私の周りにいる方のほとんどは、BDSMを仕事にしているわけではありません。
普段は会社員だったり、それぞれに仕事や生活があって、その中で自分の好きなことを楽しんでいる。
日常では出しにくい自分を出せたり、同じ好きを持つ人と会えたり。そういう時間を求めて来てくださっている方も多いと思います。
だからこそ私は、来てくれた皆様を、ちゃんと日常にお返しするところまでが主催者の責任だと思っています。
楽しかったね!って帰って、また普段の生活に戻れる。
その上で、また遊びに来てもらえる。
そこまで含めてイベントだと思うんです。
もし、法令に抵触するおそれのある行為を、分かっていながら会場で認めていて、警察の捜索が入ったら。
影響を受けるのは主催者だけではありません。
参加者も、スタッフも、会場も、それぞれの生活や仕事に影響が及ぶかもしれない。
そこを考えると、「やりたい人がいるから」という理由だけで許容することは、私には難しいです。
deepspotは、まずは触れるきっかけ、知るきっかけ、そして人と繋がるきっかけになれたらと思っています。
そこで出会った相手と、お互いの好みや意思を確かめながら、別の機会にもっと深く楽しんでいく。
もちろん、その先でも同意や安全、法令を守ることは必要ですが、イベントがその出会いの入口になれたら嬉しいです。
そして、もう一つ。
今回、店側に法的な問題があったのかどうかとは別に、捜査の対象になったからといって、その場にいる人を差別したり、尊厳を傷つけたりしていいわけではありません。
仮に捜査が必要だったとしても、そこにいる一人ひとりへの対応が適切だったのかは、きちんと問われるべきだと思います。
運営としてルールを設けることも必要ですし、参加者の尊厳が守られることも必要です。
好きなことを楽しめる場所を作りたい。
そして、その場所に来てくれる人も守りたい。
今回の件を見て、その両方を考えながら場を作っていく責任を、改めて感じています。
そんな思いを持ちながら、今回も皆様をお迎えする準備をしています。
deepspotは、いよいよ来週10/12です!
好きなことに触れたり、同じ好きを持つ人と繋がったり。
皆様にとって、そんな一日になれたら嬉しいです。
会場でお待ちしてますね!
